当ブログについて&今回のお題
みなさんお待たせ?しました。東雲ブログ第5回目になります。
当ブログは、私が「東雲マン」という東京湾岸地域の内、最も目立たない東雲(しののめ)という町の名前を広めるために始めたTwitterアカウントの延長線上にあるブログです。
このブログの存在目的は、東雲を知らない人にもっと知ってもらいたい&良く思ってもらいたい事です。
のはずですが、、、
今回のお題は「5年後にキャッシュレス8割を達成させるための10の秘策」です。
なんじゃそれ?東雲と何にも関係ないやんけ!?と思われた方は正解です。今回の記事は東雲とは全く関係ございません。期待されていた方は大変申し訳ありません。
では、今回のお題が何かと言うと、私が参加しているオンラインサロン「近未来予想図」というおじさん達のおしゃべりサロンホストののらえもんさんとケビン松永さんを中心に、近未来を予想したり、ホットな話題について語り合ったり、自分の悩みを打ち明けたり相談に乗ったりする自由な校風のオンラインサロンで取り組んでいる月例イベントです。毎月出されるお題に対して、サロンのメンバーがパワーポイントやブログや文章などでプレゼンしあうイベントで、投票により一位を取られた方は由緒ある一等賞が授与されます。
私はプロフィールに載せている通り「のらえもんチルドレン」を自称していますので、創業からのメンバーです。が、今まで4月に一回しか月例イベントで発表できていません。ブログやスマフォにうつつを抜かしていると鬼嫁美しい妻からお叱りを受けるためです。
ちなみに前回はこんな動画をアップしました。動画作成はほぼ初めてでしたが、妻に怒られるため構想1時間、作成半日の挑戦でした。今回はボリューム的に動画にすると死ぬので(音楽と動画のタイミングを合わせるのが大変)ブログでの発表となります。
日本のキャッシュレス普及率
さて、お題は「5年後にキャッシュレス8割を達成させるための秘策」です。もちろん日本のキャッシュレス普及率の話です。
では、日本のキャッシュレス普及率はどのくらいなのでしょうか?日本銀行が公開している資料を見てみましょう。
(出典)日本銀行 - キャッシュレス決済の現状より - https://www.boj.or.jp/research/brp/psr/data/psrb180928a.pdf
2020年現在の正確なデータは見つかりませんでしたが、この資料によると2020年はおおよそ20〜30%といったところでしょうか?
PayPayやLINEPayのポイント還元キャンペーンによりキャッシュレスが一時的にかなり普及したため、2020年3月頃までは右肩上がりだったのでは?と推測します(最近は資金難で還元率がガクっと下がってしまいましたが)。
とは言え、ここから8割の普及率を達成するにはかなり思い切った施策が必要でしょう。
世界のキャッシュレス普及率
一方、世界のキャッシュレス普及率はどうでしょうか?経済通産省の資料を見てみましょう。
(出典)経済通産省 - キャッシュレス・ビジョン - https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf
2015年のデータしか見つかりませんでしたが、日本は当時で18.4%。お隣の韓国はなんと89.1%です!(現在は90%を超えています)
意外にもドイツは日本より下回り14.9%でした。ドイツも日本同様で現金主義の国のようです。
というわけで、韓国と同じ施策を取れば8割達成!!
と言いたいところですが、日本なりの諸事情もあるため一筋縄ではいかないでしょう。それにしても他の先進国と比較してかなり遅れていると言えます。
日本のキャッシュレス普及率が低いのは何故か?
では、何故日本のキャッシュレス普及率は低いのか?ここからは私の考察で書いていきます。ちなみに私はキャッシュレス8割超えてます。
① そもそも紙幣・硬貨を使うのが当たり前の行為と思っている
私がキャッシュレスではなかった時代の理由がこれです。
お金を支払うのは紙幣・硬貨を使うのが当たり前の行為であり、キャッシュレスはあくまでオプション。子供の頃からお金を支払うのは紙幣・硬貨なので何の疑いもありません。
逆にクレジットカードやスマフォで支払う行為は、手元にお金がない時、ポイントが付く、等の理由があるから利用する行為でしかありませんでした。
② お金を使いすぎてしまわないか不安
キャシュレスはご存知の通り基本的に後払いです(デビッドカードは除く)。
お金を使った感覚も薄くなれば、財布の中を見て「今月は節約しなくちゃ..」という気持ちも沸きにくくなります。そのためクレジットカードの支払いが思ったより多くなり、支払いに苦労した経験をお持ちの方も少なくないでしょう。そういった不安が心理的にあると思います。
事実、キャッシュレスの狙いは消費者にお金を使わせて経済を回すことにあります。
③ スマフォもクレジットカードも持っていない
都内に住んでいる人には信じられないかもしれませんが、うちの親はスマフォどころかクレジットカードすら悪とみなして持っていません。キャッシュレスの入り口にすら立っていません。
確かに、住宅は一戸建てが当たり前、住宅ローンの金利が高くて借りた額のほぼ倍を返さないといけない時代を生きていきたので、クレジットカードに疑心があってもおかしくはありません。
スマフォも今はアンドロイドなら安いのに、母は未だにガラケーです。必要がない機能はいらないと言っていますが写真や動画を撮るのは好きです。父に至っては携帯を持とうとすらしません。
④ 支払いのスピードが遅い
コンビニでクレジットカードを使いますか?私もさすがにコンビニではクレジットカードをあまり使いません。
サッと買って、サッと会計を済ませたいので、いちいち番号を入力しなくてはならないクレジットカードは少し手間に感じます。バイトの人が不慣れだったりすると更に時間がかかり、バイトの人にも後ろに並んでいる人にも申し訳なく感じてしまいます。
あとはタクシーです。降りる場所によってはすぐに降りなくていけないのに、タクシーでクレジットカードを使うとやたらと時間がかかりますね。しまいにはクレジットカードが故障していたり、クレジットカードの機械を搭載していない個人タクシーまであったりします。
⑤ キャッシュレスに対応していない店がある
PayPayやLINEPayのようなプリペイド式のキャッシュレスはおろか、クレジットカードすら使えない個人商店は結構あります。
クレジットカードを利用すると消費者は一括払いであれば手数料はかかりませんが、事業者は手数料を数%取られます。私がバイトしていた頃は2%と教えられました。
2%と言えど、ちりも積もればなんとやらですし、すぐに現金化できない、売り上げをチョロまかすことができない(やってはいけません、脱税です)、等の理由で、小さなお店だとキャッシュレスを使えないので現金で払うしかないケースもあると思います。
⑥ 家電量販店のポイント還元率が減る
家電量販店で買い物をする時に現金だと10%ポイント還元なのに、キャッシュレスで支払うと8%に減ってしまうあれです。
前述の通り、消費者がクレジットカードで支払いをすると事業者はクレジットカード会社に手数料2%を支払わなければなりません。消費者がクレジットカード手数料を肩代わりしているような形です。
こうなると、よほど面倒でない限りは現金で支払いたくなります。少額なら現金で支払えばいいし、高額なら高額になる程2%の割合が大きくなりますね。
キャッシュレスを普及させる必要はあるのか?
そもそも、これ以上キャッシュレスを普及させる必要はあるのでしょうか?
キャッシュレスを促進させると以下のようなメリットがあると考えられます。ブログが長くなりそうなので細かい説明は割愛します。
① 消費の促進
前述の通り、キャッシュレスは現金と比較して消費が大きくなる傾向があるので、景気が良くなります。
② 脱税の防止
キャッシュレスは全て記録に残るので脱税の防止になります。知人の韓国人は、これが目的で政府がキャッシュレスに本気で取り組んだと言っていました。
③ 強盗の防止
強盗に遭いやすい深夜のコンビニやタクシーや牛丼屋のようなサービスがお店に現金を持たなければ、強盗をしたくてもしようがありません。
④ 生産性の向上
完全キャッシュレスになれば、お店のレジの清算作業が不要となります。1回15分とした場合、日本全体でどれだけの作業時間を削減できるでしょうか。
⑤ 盗難の防止
財布を落としたりスリにあったりしても、少なくとも現金は失いません。大きい財布が不要になるので持ち運びが楽です。
5年後にキャッシュレス8割を達成させるための10の秘策
といった背景を踏まえて、私が考えた8割を達成させるための秘策はこちらです。8割を達成させるには1つの柵では足りませんので複数の策を併せて実施します。
① 所得控除政策
キャッシュレスで購入した額が年収の4分の1を超えた場合、税金を最大30万円まで控除します。
これにより、マネーリテラシーのある人達はほとんどキャッシュレスに移行することになると思います。
② 宝くじの参加券を付与
キャッシュレスで3,000円以上購入した場合はレシートに宝クジの番号が付いてくるようにします。
この策は、3,000円が微妙に消費をくすぐるラインかなと思っています。1,000円だとレシートを集める方が面倒くさいですし、当たり前に使う金額なので消費を促す効果が低そうです。1万円だと元からクレジットで払う人が多そうなので、大して普及率が伸びなさそうです。
宝クジが好きな私の親の世代にも響く政策だと思います。当選金額は1億円を超えると逆に宝クジが売れなくなりそうなので、1千万円が良いと思います。あまり高くても人生壊す人が多くなりそうなので。
③ キャッシュレス導入の義務化
店舗のキャッシュレス導入を義務化します。
普及率8割を目指すには生半可な政策では達成できません。有無を言わさず全ての店舗にキャッシュレスを導入させるべきです。
④ キャッシュレス売り上げ比率による減税
店舗の年間売り上げの内、キャッシュレスでの売上が8割を超えた場合は減税措置を行います。最初の10年くらい。
前述の義務化を進めるためには、店舗にとってもメリットがなくてはさすがに大批判をくらいます。
税収が少なくなりそうですが、キャッシュレスの目的である脱税防止と消費の促進によってカバーします。
⑤ キャッシュレス支払いによる消費税の減税
キャッシュレスでの支払い時は消費税を8%にします。飲食店でテイクアウトにすると8%になりますよね?あれの応用です。最初の5年くらい。
普及率8割を目指すには消費者への優遇措置も必要です。損をすると感じたらさすがの私の親の世代もキャッシュレスにせざるを得ないでしょう。
⑥ プリペイド式キャッシュレスのQRコードを統一する
PayPayを利用したくても店舗がLINEPayにしか対応していないようでは困りますので、各社のQRコードを統一します。
QRコードは統一してどこの店舗でも利用できるようにすべきです。え?これJPQRそのままじゃ?
はい、そうです。こちらのアイディアは被ってしまいました。間違いなく必要な政策ですね。JPQRとはなんぞや?という方は公式ページでご確認ください。
⑦ 家電量販店のポイント還元率の禁止
前述の通り、家電量販店のポイント還元率は現金だと下がります。これはキャッシュレス8割を目指すのには害なので禁止します。
クレジットカード会社に支払う分は、対策④の減税で補填してもらいます。
⑧ クレジットカードのセキュリティ強化
クレジットカードは盗難時やスキミングなどによる被害を受けるリスクがあるので、それを嫌い持たない人も少なからずいると思います。
顔認証や静脈認証をできるようなシステムも導入した方が良いでしょう。パスポートができているので、政府が取り組めばできないことはありません。
犯罪の捜査にも活用するようにすれば、犯罪率の低下や検挙率の向上にも繋がります。
⑨ カード型ポイントカードの廃止
財布の中が店舗のポイントカードで一杯になっている人いませんか?私です。
最近、近場に出かけるときは定期のカードケースにクレジットカードとお札少しだけを持って出かけます。こちらの方が軽くて圧倒的に楽です。
その時に問題となるのは店舗のカード型ポイントカードです。いちいち持ち歩くのが面倒なので全てアプリにして欲しいです。
アプリを導入するにもお金が掛かるので、小さい店舗のために政府がポイント用アプリを開発してしまっては?それを店舗がわずかな利用料だけでカスタマイズして利用できるようにすれば?
消費者は次第に財布を持つ必要がなくなり、現金を持ち歩くのが面倒になり、キャッシュレスで支払うようになると考えます。
⑩ 硬貨の廃止
最後に。強引な手段ですが、硬貨の絶対流通数を徐々に減らしてしまってはどうでしょうか?
会計する時に現金で支払いたくても「お釣りが少ないのでご協力お願いします。」と言われればキャッシュレスで支払うしかありませんね。
硬貨を作るのもお金が掛かることなので、そちらの費用をもっとキャッシュレスにもっと回せば良いと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?気づかれた方もいると思いますが、諸外国が実施している施策も混じっています。ある意味オリジナリティも競われるイベントで既存の策を入れてしまうのは如何に?という部分もありますが、今回のお題は既存の施策や文献が数多く存在していますので、現実的な路線で考えるとどうしても似通ってしまいます。しかし、日本はご存知の通り保守的な国です。実績のない策より実績のある策の方が世論的に好まれるでしょう。利用できるものは利用するべきです。
というわけで、今回のブログは東雲要素ありませんでしたが、次回は東雲ブログを執筆しますので引き続きよろしくお願い致します。それではまた。